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「こども食堂」     柳下和夫 (2027//)

3月30日22時から7chテレビで村上龍がキャスターの「カンブリア宮殿」というビジネス番組を見た。そこで900円の一品定食を「ただ」で提供する「未来食堂」と、50円〜100円で子供におなか一杯食べさせる「こども食堂」を紹介していた。「未来食堂」は東京工業大学の卒業生が1人で経営しているので、50分間皿洗いなどを手伝うと「ただ飯券」が1枚もらえ、それを自分で使ってもよいし、壁に貼っておくと”金欠病患者”が利用するというものである。

 

「こども食堂」は母子家庭で母が病気で働けず、生活保護費が月75,000円しか支給されず、家賃を払うと子供は学校給食以外はバナナ1本しか食べられないというのだ。しかし子供は母をかばって学校では先生に「朝ご飯は食べてきました」と言うのだ。それを知った東京都大田区の主婦が、週に1回50円〜100円で子供におなか一杯食べさせる「こども食堂」を作ったそうだ。現在子供の6人に1人が貧困家庭だという。日本は世界第三位の経済大国なのに、、、。現在「こども食堂」は全国に300店もあるという。われわれ世代は70年前の戦後の食糧飢 饉を経験している。この番組はとても涙なしには見ることができなかった。

 

日本の食糧自給率は39%である。そのため6,000万トンの食糧を輸入しているが、2,000万トンが残飯や賞味期限切れで廃棄されているという。そこ で「こども食堂」のために一計を案じた。それは軌道に乗ってからお知らせしたい。 

 

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